「半夏生」って何のことか、
ご存じですか?
私も気になってはいたのですが、
よくわからないままでいたので、
半夏生の雑学と、
半夏生でタコを食べる理由について調べてみました。
「半夏生」の読み方は?何のこと?

「半夏生」
ハンナツナマ?
ハンカセイ?
初めてこの文字を見て
パッと答えられる人は
そう多くはないでしょう
“ハンゲショウ”と読みます。
小さい頃から馴染みのない方は
「何それ?何かの名前?」
「新しいビールの商品?」
など、いろいろ考えてしまいます
この半夏生は雑節。
大体、7月2日くらい
夏至から数えて11日くらいだそうです。
夏至は毎年違うので
大体そのころという意味です
雑節とは・・・?
ざっくり言うと季節の変わり目
なんかを表す特別な暦日。
節分とか彼岸とか八十八夜とか
・・・で?
“半夏生”って
気になって調べましたよ!
どうやら農業と深い関係があるようです
そしてこの名前の由来にも
2つの説が有力なようですね。
この時期特有の風習もありました
半夏生の二つの由来!烏柄杓と薬草が映える説と半夏生の花が咲く説

“半夏生”には有力な2つの説があり
『烏柄杓』と『片白草』です
☆『烏柄杓』説とは
烏柄杓はカラスビシャクと読む
この植物は茎のコルク層を除いた部分が
“半夏”という生薬になっている
この烏柄杓が生える時期が
ちょうどこの頃なので
半夏生という名前になった説
☆『片白草』説とは
“片白草”は別名半夏生
“片白草”は複数の葉っぱのうち
一部だけが白くなることから
“半化粧”が変形して“半夏生”
となったと言われています
そしてこの“片白草”の花が
ちょうど7月初旬に咲くから
半夏生と呼ぶ説
どちらの説も納得ですが
驚きなのが
“烏柄杓”は茎が生薬
“片白草”は毒草なのです!
まるで正反対ですよね
この半夏生は農家の方に
とってはすごく重要!
「注は外せ半夏は待つな」
とう言葉があるそうです
意味は・・・
夏至から半夏生までに
田植えを済ませろ
どうそうです。
要は、
半夏生を目安に田植えをしていた
のです
半夏生には農業をしない
農家の人にお休みさせる
半夏生までに田植えをして
半夏生の日の天候で
今年は豊作?不作?
と占いをする地域もあったそうです。
地域ごとで様々ですが
どこも半夏生を基準に
農業をしていたということです
タコの足のように稲の根が張って豊作になりますようにという願いがある

半夏生にはタコでしょ!
と言われ「そうだよね」と
返答する人はすくないのでは
半夏生にタコを食べる
とう風習が根付いているのは
関西地方だそうです。
あ、だからタコ焼き!
と思ったのは私だけでしょうか・・・(汗)
半夏生にタコを食べるのは
☆稲の根っこがタコの足のように
しっかりと根を張りますように
☆稲穂がタコの足の吸盤のように
いっぱい、しっかり実りますように
という祈願的なものだそうです
実は、タコには
「タウリン」が含まれています
タウリンには疲労回復
肝機能の強化
高血圧の改善
悪玉コレステロールの除去
視力改善
という働きがあるのです。
更に、タコには「亜鉛」が含まれます
「亜鉛」には
味覚障害の予防
血行促進作用があります
もしかしたら
半夏生にタコを食べるのは
疲れた体を癒す目的もあったのかもしれません。
まとめ

半夏生って大事な雑節ですね。
実は半夏生にはタコと言いましたが
地域によって異なるようです。
鯖という地域もあれば
うどんでしょという地域もあるようです。
その地域の特色や気候
風習によっても
違うようですね。
更に半夏生の時期には
天から毒気が降ると言われ
地面が毒気を吸収して
毒草が生えるだとか
この時期に筍やワラビを食べる
種を撒くことを忌う
井戸の蓋を閉める
などの風習もあったようです。
私は実家が農家ですが
半夏生は知りませんでした。
調べてみて初めて知ることが多く
今更聞けないことって
まだまだあるなぁっと思いました。
是非、次の半夏生には
タコを食べて
古き良き風習に習うのもいいですね。